2016年06月24日

映画『 滝を見にいく 』

昨日は月一くらいで開催している映画を観ながらお茶をすする会で
映画 『 滝を見にいく 』を観ました。

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≪ 観たのはレンタル。これは観た後に 300円で売ってた新品W ≫

沖田修一監督の作品が好き、おばちゃんが主人公って面白そう、という直感
で借りたのですが、どうということはない作品なんですが、心を痛めずに、
終始おだやかな気持ちで観れます。なんだか良かった。

7人の普通のおばあちゃん( おばさん )たちが山で遭難?迷子?になる話。
最後がシュール過ぎて最高です。かなり現実的に描かれていて、たしかに人
ってこんな感じになるよね、と思いました。コメディ映画にしては見つけ
にくい笑いが多いのですが良作でした。これだけの低予算映画をよく作り
上げたな、と。脱帽します。

2014年 日本 上映時間 約100分
監督・脚本:沖田修一
出演:根岸遙子、安澤千草、荻野百合子、桐原三枝、川田久美子、徳納敬子、
   渡辺道子、黒田大輔

最後に 7人のおばちゃんの印象を。ここからは映画を観た人にしかわからない
ため、映画を観てから読んでくださいね。

主人公のジュンジュンがとても愛らしくていいです。独自の感性で山を楽し
む姿に心を打たれます。いつも人のサポートをしていたのに、最後には主張
して、その意志の固さにみんなが動かされるシーンがとてもとても良い。
全世界の命運が、とか、誰かの命が、といった壮大な話ではないのに、とても
鳥肌が立ちました。この人、演技経験ゼロというう素人さん。本当に驚き。

やさぐれユーミンも良かったですね。水商売なのに美容師と言ったり旦那が
いると言ったり、虚勢を張る弱さがとても心揺さぶられます。失恋して出会い
目的だったのか、参加者がおばちゃんばかりなことも実はとても不満に思って
いた様子で、「 普段こういったツアーには参加しないような人種 」を上手く
演じておりました。この方は女優さん。

師匠も良かったですね。アウトドアというか旅行に慣れている感じでみんな
の良きリーダー。普通の主婦だったのが、72歳の時にシニア劇団に入り、
この役を79歳でゲットしたのは驚きでした。

スミス( とんがりコーンおばさん )もクスっと笑えます。師匠との師弟?
ライバル?感も良かったですね。天然な感じがグッドでした。セッキーは
あの旦那さんとのシーンが一生心に残りそうなほど素敵でした。太極拳も
そうですが天然そうで実は熟練された女性。素人には見えない演技でした。

芸人の大久保に印象が近い、クワマン。イヤな印象ですが一番「 よくいる 」
おばちゃん。煙草を吸いながら和解するシーンは良いですね。友人のクミは
脇役の印象ですが要所でクワマンのキャラを引き立たせてました。友達を思い
やる姿が印象的でした。

沖田さんのメッセージ性を感じたのは、マイナスイオン。最初にガイドが
マイナスイオンの説明をしているが、この映画のマイナスイオンは友達の
ことなんだろう。自発的に滝を見に行くバスツアーに申し込んでいる、
マイナスイオンに癒されたい気持ちがある人たちも、「 プレゼントされた」
や「 紅葉の撮影 」など別の理由で参加したが実は癒されたい人たち。
心が安らかではない健やかではないおばちゃん達。でも、3万円のツアー
で山で迷子になって野宿を余儀なくされて、友達が出来た。愛称で呼び
合える友達が。友達こそが・・・といったメッセージ性を感じた。

「 40歳を超えると女性はみんな同じよ! 」といった台詞が出てきますが、
それを覆すような冒険をするわけでもなく、自然体で、それでいい、という
メッセージ性に溢れた映画です。オススメします。

PS、パンフレット( 500円 )が欲しい。どこかで手に入らないものか。
posted by taca at 01:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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