2014年03月24日

タッチ

お、大きなお世話でしょ。あんたに会いにきたわけじゃないからね。誤解しな
いでよね。( 新田由加 )

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≪ 衝撃の四巻 ≫

は〜るばる〜来たぜ、はーこだってー!!って三連休はずっと東京にいました
が色々な人に会ったおかげで心は充電できました。九州は柳川からバシタカが、
熊本からケータ君が遊びに来るなど九州の友達に二日連続会うという珍事から
エベロスターのしゅんちゃんの壮行会があったりと忙しくも濃密な三連休でした。
今日は三連休の話をしても良いのですがアッと言う間に終わるのでタッチの話
をメインとします。

1981年から連載していた 30年以上も前の作品ですがドカベンと並ぶほど有名
な野球漫画でしょう。有名なあの歌だけ知っている人もいれば南ちゃんブームと
いう社会現象だけ知っている人もいます。もちろん一番有名であろう双子の弟が
死ぬという衝撃な場面だけ知っている方も多数いるでしょうし、逆に冒頭に書い
た新田妹のツンデレ台詞( ツンデレの元祖と呼ばれていますね )のみ
知っているというマニアもいるでしょう(笑)

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≪ まだ克也の死を知らない両親を病院へ連れていくシーン@ ≫

私は少し読んだことはある。TVアニメも大体観ていました。でもストーリーと
キャラクターはほぼ完璧に頭に入っていたが、改めて全巻読んでみると新しい
気付きなどがたくさんありました。この表現はタッチが初なのでは?!という
表現や手法や発言や表情がたくさん詰まっています。傑作と名高い『 H2 』 と
はまた違う魅力を持っていて素敵です。絵も今のあだち充作品よりも濃厚( 今
の作風はいたってシンプル )で馴染みやすいです。個人的にはボクシング部に
一緒に入部する不良の原田君がとても好きです。この漫画にはいなくてはなら
ない存在で常に達也にアドバイスしながら浅倉南との仲を成就させてやろうと
する優しさが目に沁みます。

声優って凄いですね。漫画を読んでいるのに、浅倉南の台詞を日高のり子が
喋っているように聞こえます。見ているのに聞こえるって凄いですね。

浅倉南は非の打ち所のない永遠のヒロインでしょう。よく言われることですが、
本当にそう思います。“いやらしさ”が無いから余計にそう感じるのでしょう。よく
女性は浅倉南が嫌いというが、それも少しわかりますね。でも明らかに最初か
ら達也へ好意を示していますし、私は大好きです南ちゃん。

載せた写真は両方とも秀逸としか言えないページですね。構図から表情から
台詞まで無駄が一切無い。こんな漫画どうやって描いたんでしょう。

「 試合が終わってからで、いいのか? 」 「 ああ‥ 」

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≪ まだ克也の死を知らない両親を病院へ連れていくシーンA ≫

週刊誌にちょっとエッチな写真の隣のページに南の新体操のレオタード姿が
載っていて達也がムッとして南に言うシーンでの、「 写真は写真、南は南 」
という南のセリフは、どう考えても高校生の言葉ではないですよ。達観し過ぎ
でしょう(笑)

タッチの内容を知っているけど、ちゃんと読んだことが無いかたには、激しく
オススメします。震えるほど面白いです。ジーノさんありがとう!
posted by taca at 03:19| Comment(3) | TrackBack(0) | 読んだもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月23日

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

タイトルの通り、『 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド / 村上春樹 』
を読み終わった。読み終わって、貸してくれた MANくん( 1000say )が「 初め
て村上春樹を読む人はこの作品から読んで欲しい 」と言っていた意味がわか
った。彼はこの作品をとても深く理解しているなぁと感じる言葉が詰まっていた。
もつべきものは読解力があってオススメを教えてくれる友人でしょう。

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おそらくストーリーのネタバレよりも表現のネタバレの方がこの本の味を殺し
てしまうので、表現のネタバレは極力しませんが、少しでもネタバレしたくな
い方はこの先、読まないで下さい。

「 世界の終り 」 と 「 ハードボイルド・ワンダーランド 」という二つの作品が章
ごとに交互に書かれている作品。上下巻にする必要がない薄さ。ネタバレに
なるが、残された時間をそれなりに過ごそうとする主人公がとても魅力的に
表現されている。あと、登場する三人の女性のうち、二つの世界の図書館の
女性がどちらもとても“ 悪くない ”。女性の描き方がとても素晴らしい作品で、
とても男性目線が上手い表現が多い。太っている娘も太っていることがちゃ
んと想像できるように描かれているのに、とても魅力的に感じるのは素晴らし
い。ピンクがたしかに似合いそうだ。

パラレルワールドにどういう仕掛けがあるのかと思って読んでいくが一番最初
に予想した通りの展開だった。二つの世界の関係も想像通りでありそれが逆
に作品に引き込む力につながったのかもしれない。この作者の作品の中では
かなり読み易いが、こんなに長い小説にするほどの内容ではない。彼の作品
はいつも何かの感想を自分の作品にぶつけている感があって、それを主人公
に代わりに喋らせている感じがやや面倒くさい。もやもやっとして終わる倦怠感
がとても好きにはなれないが作者もそれは承知なのだろう。あと、話の風呂敷
を広げ過ぎたのに収拾がつかなくなったのも残念。SFだからそれでも良いの
ですが、世界の終わりへ導かれるロジックを工夫しても良かった。

突出した作品とは思えない。私の小説ランキングは面白さではなくオススメ度
なので順位は低くなった。理解しやすい分、あっさりとした印象なのと、だんだ
ん引き込まれていく感じのワクワク感は凄いのですが、細かすぎる表現は面白
いがストーリーは薄いので。ただ、誰が書いても同じような作品になりがちなミス
テリー小説は多々あるが、彼の作品はユニークである。そこに魅力を感じるか
どうかだろう。私はけっこう好き。これは借り物だけど、買ってまた読み返すの
は確実。

小説ランキング : http://catcamera2.seesaa.net/

会社が変わってから自転車通勤のため電車に乗る時間は極端に減ったが、
それでも小説を読む時間を確保することで人生に余裕をもてていると認識し
ている。今は月 7冊ほどだが、月 10冊は読みたい。作ろうか時間。
posted by taca at 13:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んだもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月09日

金田一少年の事件簿

漫画好きには常識ですが、現在もっとも巻数の多い漫画は 「 こち亀 」 こと、
『 こちら葛飾区亀有公園前派出所 』 の 185巻。これは堂々の一位ですね。

但し 2位は 166巻の『 ゴルゴ13 』 ですが 「 こち亀 」 とはページ数が異なる
ため、もし同じページ数で単行本化し直したら 『 ゴルゴ13 』 は200巻以上と
なり一位と言わざるをえないでしょう。ま、そんなこと言い出したらキリがない
ですけどね。また、『 ドカベン 』 は 全48巻ですが、同じ登場人物が甲子園で
活躍する『 大甲子園 』( 全26巻 )や、その続編のプロ野球に入団して活躍す
る 『 プロ野球編 』( 全52巻 )、続編の『 スーパースターズ編 』( 全45巻 )を
含めると、合計 172巻で第 2位となります。ま、これも言いだしたらキリが無い
ですね。さて、本題に入りましょう。

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『 金田一少年の事件簿 』 を久しぶりに読み返しています。読み返してみて
改めて、私のミステリー好きの原点はこの作品だったのではないでしょうか
と思いました。そのくらい衝撃の強い作品です。原作というか話を考えてい
るのは天樹征丸氏と金成陽三郎氏。漫画を描いているのはさとうふみや氏。
さとう氏の絵は最近と昔では大分違いますよね。昔の個性的な絵が好きで
した。

知らない人はいないと思っていたら会社の同僚が知らなかったので簡単に
ストーリーを説明すると、金田一耕助の孫・金田一一( きんだいちはじめ )が
天才的な観察力と推理力で様々な事件を解決していく作品です。主人公が
高校生のため頭は良いが捜査の専門知識は乏しく、それが読者に親近感を
与えたり、読者が推理できるように必ずヒントが漫画の中に隠されているため
犯人が明らかになる前に推理で犯人を当てられるなどの分かり易さ、恋人
未満の美雪や、剣持警部、アイドル速水玲香、ライバル・明智警視、強敵・
高遠遙一など脇役も魅力的なキャラが多く、その全ての要素が上手く絡み
合い爆発的なヒット作品となりました。

個人的には明智警視といつきさん( いつき陽介 )が好きでした。悲恋湖伝説
殺人事件で河西さゆり( 高校生だが高校生には見えない )が関西弁でお気
に入りだったのに、初登場のいつきさんがその河西さゆりとコテージで肉体
関係をもって、うわーなんやこいつ!と最初印象悪かったのを覚えてます。笑

週刊少年マガジンで連載されていて毎週楽しみにしながら立ち読みした記憶
がとても強く、毎週楽しみにしていた漫画の一つです。推理したせいか楽しみ
の質もちょっと違いましたね他の漫画とは。2回に 1回は犯人とトリックまで見
抜けるけどまず解けない謎があったり、動機が強かったりと色々な意味で素晴
らしいミステリー作品でした。動機が強くないと、背景に悲しいことがないと人
は犯罪に手を染めるなんて簡単に出来るものじゃない。そういう部分もとても
リアルでした。

因みにこの作品とは直接関係ありませんが、私はあまり金田一耕助が好き
じゃないというか大して凄さを感じないです。『 仮面舞踏会 』や『 八つ墓村 』、
『 犬神家の一族 』、『 女王蜂 』、『 悪霊島 』、『 『悪魔の手毬唄 』など彼の
登場する全ての作品を読んだわけじゃないが、いつも大した活躍をしない
イメージが強い。犯人にかなりの確率で自殺されちゃうし。その点、孫は凄い。
頭が良すぎる。金田一一は世界一の探偵と言って過言ではない気がする。
まあ彼は生徒であり探偵ではないですが。

一昨日の日曜芸人という番組で、生徒と学生の違い、というクイズが出題され
ていて解答は「 生徒は中学生と高校生のこと、学生は大学生のこと 」だったの
であえて金田一一を生徒と呼んでいます。因みに小学生のことは「 児童 」と
称するらしいです。今度からニュースとか注意深く聞いてみようと思いました。笑

● 自分勝手な漫画ランキング
http://catcamera2.seesaa.net/article/27132120.html#comment
posted by taca at 23:50| Comment(3) | TrackBack(0) | 読んだもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月06日

少女

会社で「 (ry 」って何だ?と質問されて、「 (略)のことですよ。(略)って書くこと
すら略したいので書きかけの状態なんです。つまり(ryaku)と打って変換する
のは手間なので略という文字すら略しているんです 」とくだらない言葉の説明
を拙く説明した。こういうつまらない言葉を生み出す人って本当につまらないと
思う一方で、こういう言葉を画期的とか新しい言葉遊びと持ち上げる人の感性
も非常にダサいと感じます。文化の停滞を意識せずにいると、悪い慣習のみが
残り良きものが衰退すると気付いて欲しいですね。ほんと最近の若い者は(ry

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≪ 少女 / 湊かなえ ≫

友人が画廊を始めたよ!たまには個展でもやりなよ!と勧めてくれたので
仕事帰りに画廊を見てきたらかなり敷居が高い感じでした。破格の安さで
貸してくれるとはいえこの画廊に自分の作品を飾るイメージがつかないわ。
どうしようか迷ってます。夏には大塚炎上もありますし。

『 少女 / 湊かなえ 』 を読みました。

冒頭から遺書です。そしてその遺書を書いた少女の友人の科白が続き、
本編に入ると様々な出来事が由紀視点と敦子視点と二人の少女の視点で
交互に描かれていく。とてつもなく面白い作品でした。好きか嫌いかで
言えば嫌いな作品ですがたくさんの人に同じ感情を味わってもらいたいと
思える作品でした。kiwakoちゃんが読み終わったからとくれたのもわかり
ます誰かにあげたいです(笑)

ネタバレするので詳細には書けませんが、最初はとてもつまらないのです
が 50ページ目くらいまでは我慢して読む必要がありますがだんだん面白く
なってきます。主人公に同情出来ずに、でもたしかに自分にもこういう考え
方の時代があったと思えるのが少し怖いです。つまりそういった子供の頃に
この作品に触れていたら自分が悪い方向へ進んでいったかもしれないという
恐怖です。そのくらい影響力の強い作品かと思いました。30歳になって読ん
でいるから平和に読める作品です。『 告白 』、『 贖罪 』と湊さんの作品
を読んできましたがこの作品が一番リアルで怖いです。

普通のミステリーは、例えば皆さんはナイフの先端が尖っていないのは何故
だかわかりますか?危ないからだと思っていますよね?それはそうなんです
がそれでは何故危ないのか、というのは以前は尖っていたのに爪楊枝代わり
に使う人がいたから、その行為が危ないから尖っていないのです。というよう
な「 思い込み 」 を活かした作品が多い一方で、そういった巧さとは違う巧さが
この作品の妙です。

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≪ 春ですね。 ≫

昨日も神宮球場に野球観戦に行きました。ヤクルトのエース館山が 3回に肘痛
で交代したせいか見事に勝利して今年の観戦成績 1勝 1敗となりました。春先は
花粉さえ気をつければ非常に観戦に適した季節で心地良いのです。夏は暑いし
日焼けが気になりますからね。でも開幕して 6試合目でもう 2試合も観ているの
はペースが早すぎかも。今年は 10試合くらい観たいですね。明日もう 3試合目
を観に行く予定ですけどね(笑)
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2013年03月28日

これでよろしくて?

『 これでよろしくて?/ 川上弘美 』 を読み終わった。

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今日は茄子と豚肉と玉ねぎを炒めたものを食べたいですね。明日はきっとコーンフレークが食べたくなるのでしょうが。そういう季節ですね。さっき駅で彼女が彼氏にチューをねだっていて、なんて可愛いんだ!と絶叫しそうになりました。春ですね。駅ではちょっと恥ずかしいけど彼女にチューをせがまれたい季節ですね。それはそうと読み始めて 10日間も経ってやっと読み終わった小説の感想ですが、ガリレオシリーズの 2冊を筆頭にここ一週間別の本に没頭していて遅くなりましたが、『 これでよろしくて? 』というタイトルに最初はぬめぬめしていたけどめっちゃ良い本でした。本当は今夜は先週末の花見やライブの日記を書く予定だったけどすっ飛ばしてこっちを書こうと思うくらい良い本だった。まだ小説ランキングにはのせていないけど上位に据えるのは間違いなさそうだ。具体的に言うと 13位に入りそう。簡単に言うと生活に物足りなさを感じている平凡な主婦が主人公で、その主人公・菜月は長男の嫁だけど義父義母は次男夫婦と暮らしているため平和な二人暮らしで、ある日突然、元彼のお母さん・土井母から奇妙な同好会のお誘いを受けていろいろな人の意見を受けて成長するというか変わっていく話。変わるというか気付くというか。その同好会「 これでよろしくて同好会 」の面々がとても素敵で単純なガールズトークに陥らない筆者の巧みさも相俟って絶妙な空気感が心地良い。身内同士、身内になりそうな相手、全くの他人という関係の一つ一つが共感できるというか些細なリアルがたくさん詰め込まれていて思わず納得してしまう場面も多く、最初は狙って書いているのかなと猜疑心もあったのですがゆらゆらと惹かれていきます。いきました。外見だけ美しい女性は本当の意味で美しいわけじゃないし幸せもそういうものだよねって書かれていないけど勝手にそう感じることが出来るエスカレーターみたいな小説です。光( 菜月の夫 )がシッカリしなさいよ!って思う場面もあるけどいやいやじゃあ自分ならどうだろうむしろ菜月がもっとシッカリしなさいよ!と思うのに、それでもいやいやじゅああ自分ならどうだろうって何度も思ってしまった。

文章が震えるほど素敵です。内容がなくても読めるくらいに読み応えがあるというかなでられているような感覚で読み進められます。本当にたくさんの人に読んで欲しいと思える一冊でした。特に女性は必読。買って絶対に後悔しない一冊であるとオススメできます。良い科白が台詞がたくさんあります。読んでいて何度も手を止めて考えてしまう考えさせられるというか発見のある小説です。
posted by taca at 21:49| Comment(2) | TrackBack(0) | 読んだもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月09日

アリアドネの弾丸

流れるように寒くなってまた流れるように暖かくなるのでしょう。目に見える景色に大幅な変化は無いのにやはり自分は今、冬にいるのだと認識しているのはこの肌に凍みる風のせいでしょう。早く夏がくるといいとみんなが思っているから思うみんなが願っているから願うのではなくあくまで私のエゴとして夏を待ちたい。なんて言うと天邪鬼みたいですがそれでもいい。好きなのは春と秋と言いたいけど春は花粉が飛散するから秋がいいですね。秋が好きです。秋サイコーです。秋になら誤解されても嫉妬されても蔑まされても罵声を浴びせられてもいい。それ以上の包容力で包みこんでくれそうです。

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『 アリアドネの弾丸 / 海堂尊 』 をまた読んだ。

『 チーム・バチスタの栄光 』 で始まった田口・白鳥シリーズの第五弾。『 チーム・バチスタの栄光 』 を読んで面白い!と感じた人はこの作品まで読み続けるべきでしょうと言える、読めば唸る作品。とはいえこの作品はこのシリーズの中では中の上くらいです。オチが無理矢理過ぎたのと突拍子の無いシーンが多かった気がします。やはり厚生労働省での活躍を描いた『 イノセントゲリラの祝祭 』が面白いですね。彦根と昼行燈が最高ですね。

今回は今まで以上にミステリー色が強いです。そして重い。それでも最初の数行で世界がスイッチしてしまう、海堂尊氏にしか書けない世界観がそこにはあります。彼には伝えたい主張があって、そのエーアイという一貫したテーマがこの作品群にはあるのですが、それが押しつけがましいものでも主張の激しいものでもなく上手に作品に取り入れられています。海堂尊氏の医者としての訴えが読む者の心に響いて、その共鳴が大きな波となって日本の医療・司法に一石を投じることができたら素晴らしいですね。そんな大それたテーマなのにスピード感のある痛快なエンターテイメント性の高い面白い作品に仕上げているのが素晴らしく、ただただ圧巻でしょう。巧みな台詞回しは名言も多く、特異なキャラクター達の設定にもブレが無く、解決に至るまで中だるみせずに読み手が飽きないのは凄いこと。強烈な個性が入り混じり活躍していく様は読んでいて心地いいほど。そして過去の関連作品、スピンオフ作品を全て読んできた方にしかわからないちょっとしたサービス精神も感じます。個人的に好きな 『 螺鈿迷宮 』 とのつながりの深い作品になっているのが嬉しいですね。

昼行燈の活躍は少ない分、白鳥が大活躍で、火食い鳥好きには堪らないです。このシリーズを知っている方も知らない方も読んでみて欲しい名作です。
posted by taca at 03:40| Comment(3) | TrackBack(0) | 読んだもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月07日

死にぞこないの青

がっつり積もっているという天気予報の予測に反して朝起きて窓を開けてもそこは白銀の世界ではなくて灼熱の太陽でもなかったし真っ赤な紅葉が見れるわけでもない高望みしていない冬らしい景色のはずだったのにそれすら叶わなくてガッカリしてホッとした。しかも残念なことに雪はチラチラと降っていた。雪は積もっていたら迷惑だけどテンションはあがるだろうに降っているだけでは寒いし濡れるし良いことなんてありゃしない。天気予報では今度は夕方から積もると発信しているが、きっとまた天気の気まぐれが起こるだろうととりあえず目先の心配だけしながら家を出て、心配しているくせに何故か地下鉄の三田線に乗らず山手線に乗ってしまいそれが大きな間違いだったと後になって気付いた。
雪の影響というよりも秋葉原と上野の人身事故の影響で山手線がストップしてもしかしたら人身事故の原因も雪が少なからず影響しているのかもしれないが私は懐かしの西日暮里駅にいて運転見合わせと聞いて京浜東北線に乗り込もうと思ったがそちらも同様に運転見合わせを始めたので潔く千代田線へ続くあの階段を下りあのホームへ行きあの電車に乗った。行き先は違えどそんな全てが懐かしい朝になった。そして日比谷線に乗り換え浅草線に乗り換えなんとか大門駅に到着したらもう雪は雨に変わっていた。山下達郎のクリスマスイブとは逆の現象に唐突に叫びたくなった。周囲に高校生がたくさんいたから叫ぶのをやめた。文化放送の前で寒そうな格好をしたお姉さんがたくさんいて何か配っていたけどお互い雨に濡れて大変だから自分だけは助かりたい気持ちで傘をさして通り過ぎた。
4時間後ランチを食べに外に出たらまだ降っていて雪か雨かわからない落下物の無尽蔵さに辟易とした。昼はコーヒーを飲んだ。みんな朝の交通の乱れの話ばかりしていた。私は口を慎んで夜、ブログに書くことにした。

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≪ 死にぞこないの青 ≫

『 死にぞこないの青 / 乙一 』 を読んだ。私のパソコン、青と打つと青江好祐と自動入力されてしまうため、死にぞこないの青と打ち込むと青江好祐が死にぞこないになってしまったけど気にせず書きます。死にぞこないって凄い言葉ですよね。そしてこれはいじめの話。青が何を意味するかは読めばわかりますが主人公の腑抜けっぷりに最初めちゃくちゃ苛々します。一貫して一つの内容に言及しているので普通のサイズながら読み終わると内容を多く思い出せないが、その分突出して主人公の感情を理解するのに必要な描写や言葉がたくさん用意されていてピッタリと感情移入できます。一つの出来事について入念に入念に語られているなぁと感心させられる素晴らしい作品です。乙一らしく人間の本質を描ききっています。「 こうでもしないと、みんな、勉強しないじゃないか。先生は、みんなのためを思ってこうしているんです 」、「 おまえ、絶対みんなに言うだろう。そうやって油断させておいて。なあ、おい、そうするつもりなんだろう? 」、「 でも、やっちゃいけないことじゃないですか 」。オススメします。でも暗くなります。
posted by taca at 01:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んだもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月03日

樹海に消えたルポライター

誰もいないオフィスで仕事をしていると、誰の監視化にも置かれていないから好き勝手仕事ができる否、むしろサボっても大丈夫なはずなのに、むしろ仕事が捗るのって何故でしょう見られていない時の方が集中できるって何故でしょう例えばずっと自分の席で寝ていてもバレることもないのに集中し過ぎて昼食を食べに行くことすら忘れて没頭してしまうのは何故でしょう。わかりませんね人の心理って。捗ったのに休日出勤申請に書いた理由とは違う仕事を是非に及ばない理由で行っていたのでまた月曜日の朝は色々と小細工をするために早めに会社へ行かないといけません。社会人になると学ぶことが多いというが本当です日々考えることがあります。むしろ学ばない大人も多いので反面教師的に自分はやらないとという焦りにも似た義務感があり、見た目が大人で貫録があって社長や部長という肩書を持っている立派そうに見える方々でも、話してみるとてんで幼稚だったり子供のおつかい程度の仕事も出来なかったりして、ああはなりたくないなと思うばかり。って仕事の話をするつもりじゃなかったのに長くなってきたので割愛。本題に入りましょうか。こういう話は今度、じっくり書きましょうか(笑)

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≪ 今は『 死にぞこないの青 』を読んでいます ≫

『 樹海に消えたルポライター〜霊眼〜 / 中村啓 』

上下巻で 500ページほどの文庫本です。どなたか忘れましたが誰かにオススメされて買ったのは 1年ほど前。やっと読みました。内容を全く知らずに読んだのでオカルト色が強い作品で驚きました。オカルトホラーミステリー。オカルトに興味が無い私でも最後まで飽きずに読む事が出来たので面白い作品かと思います。展開が早いのと詰め込み過ぎなのとオチというか犯人がなんとなくわかっていたのは残念でしたが。もう少しテーマを絞って二つの作品にしたら良かったと思います。

樹海のたくさんのカラスの胃の中から人骨の欠片が発見された。しかも一人や二人の人骨ではない。そんなニュースが世間を賑わしている最中、一人の女が行方不明になった。取材をする男、人骨を検査する男、たくさんの胎児を鳥葬にした男、行方不明の女、夫が自殺して茫然と生きる女、事件を追う刑事、様々な人間を巻き込んで物語は進んでいく。

今回、自分の読み応えが他の方と同じなのかいまいちわからなかったので ネット上で感想をいくつか見てみました。大体が同じ感想でした。ラストもやはり無理矢理だってみんなそう思いますよね。やはり良し悪し賛否両論でした。

題名が内容と合っていないという指摘をされている人も多いですが、私は 悪くない題名だと思います。文庫化の際にこの名前になったらしく、元々は 『 霊眼 』 という題名だったそうですが、そんなオカルト色の強い題名だったら 読んでいなかったと思います。

こういう作品が書ける小説家って少ない気がします。主人公の好き嫌いも色々な方があーだこーだ言っていましたが、登場人物に色があって、そういった描写が適確に出来るからこそ主人公に生を感じてあーだこーだ言ってしまうのでしょう。私はこの主人公は嫌いじゃないです。32歳で何不自由なく生きてきた美人、でも実は、みたいな。

普段からあまり小説を読まない方にオススメします。続きが気になるって意味で。
posted by taca at 11:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んだもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月31日

『 ビブリア古書堂の事件手帖 』

放映前から色々と物議を醸し出しているドラマ『 ビブリア古書堂の事件手帖 』に
ついてざっくりですが書きたいと思います。まだ 3話まで放映されただけでこの
時点での( 1話と 2話と 3話の )感想となりますが。

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≪ 原作 第一作 ≫

古書店の女店主が些細な事件を解決する人気小説 『 ビブリア古書堂の事件手帖 』
の実写ドラマ化で、放映枠がフジテレビの月9ということでももちろん注目されていま
したが、放映前から起こった注目は原作ファンの嘆きにも似た怒りの声とその反響
によるもので、こんなに放映前から原作ファンに嫌われたドラマって例が無いと思い
ます。何がそんなに怒らせたかって、主演が剛力彩芽と EXILEの Akiraという点。
何故この二人!?ミスキャストだろ?!という声は納得せざるをえません。特に古書
店の店主で極度の人見知りな主人公 篠川栞子のイメージと天真爛漫そうな剛力
彩芽が似てもにつかわない。栞子は「 黒髪の長髪 」、「 お嬢様タイプ 」、「 巨乳 」、
「 知的 」という男性の理想像そのものですが、それを演じるのが剛力彩芽では誰
も納得しません。もちろん剛力さんは頑張っていますし彼女に非はないのですが。
そして Akira。なぜ EXILE?!強面なはずなのにメガネかけてるしチャラい。もう
筆舌に尽くし難いほど残念です。番組プロデューサーの小原一隆さんが決めること
なんですよね?この配役のせいで全く別の作品かと思います。でもやっぱり内容は
原作通りなので、だから違和感がはんぱないです。ドラえもんの代わりに野原しん
のすけが野比家に居候するくらいの違和感。フジテレビは今最も人気のないとよく
聞きますがその理由も頷けます。おかげで話題性も視聴率も獲得できているので
しょうが。妹が弟になっている設定変更なども同様。

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≪ 原作 第二作 ≫

ただ、このドラマで一番何が悪いかと問われたら、音楽ではないでしょうか。
BGMってやつですね。ドラマに合っていない曲が多くて何故この曲?!と
考えてしまうことが多いです。素人か?と疑問に思うくらい。ラストも何故
ネバーエディングストーリーなんでしょうか。

原作と違うから悪いとは言いません。『 白夜行 』のようにドラマ版はまた別
の作品と思えるくらい素晴らしい場合もあります。ただ、このドラマに関して
は原作の良さが損なわれている部分があってそこが残念ですね。ドラマの
出来自体は前評判ほど悪くはないですし最終回まで見ないと何とも言えませ
んが。古書をテーマにしているこの作品がドラマ化されたことで本屋や古書
店が脚光を浴びてくれたら最高に嬉しいことですね。世界観が観ている人に
ストレートに伝わるので。

昨夜、辻村崇パイセンがやっと『 白夜行 』のドラマ版を観たらしく、いたく感動
していたので勧めた甲斐がありました!原作ファンは絶対に読んだ方がいい
です。絶対です。

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≪ 原作 第三作 ≫

毎朝 20分だけ読んでいた『 樹海に消えたルポライター〜霊眼〜 』 がもうすぐ
読み終わります。オカルト?ホラーミステリー?でしたがけっこう面白いです。
posted by taca at 05:42| Comment(4) | TrackBack(0) | 読んだもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月12日

本という名の習慣

私が写真を撮っているのは皆さん周知でしょうが実は最近、携帯電話を機種変更しました。あと私が小説を書いているのも有名な話で、書くのも好きだが読むのも好きってのも有名な話。特に最近の寒くなってからのここ数カ月は拍車がかかったようにガツガツと本を読んでいるのですが、ガツガツって書くと何かを食べているような気になりますが本って時間が無い時や忙しい時ほど読みたくなるもので忙しくて他のことをする時間がないよ NEO-GEO CDも出来ないし LUMINEにも行けないし大好きな道明寺を買いに行くことも映画を観に行くこともクリープハイプのライブを観に行くことも箱根に日帰りで温泉に行くことも洗濯物をたたむことも食べ残した白米をラップに包んで冷蔵庫に入れることも TV番組の録画予約さえも出来ないよする時間がないよだから久しくあの道明寺食べてないよ部屋が汚れていくよ時間がないからだよと言い訳に等しい弱音なのかわからないことを呟くけど実際はそのくらいの時間はあるはずのネガティブな自分を励ますというか、電車を待つ 1分でも 2分でもページをめくることで安心するのでしょうか、自分に自分のための「 余裕 」 を持たせる不思議な力を持っているんでしょうね。気のせいと言われたらそれまでですがそれで十分。本を読むって。パレードに参加するような。
余裕が生まれます。本を読むことで。だから私はライブを観に行く時間もありますし道明寺だって買いに行けますしそれを食べる時間だってありますし寒い日は布団の中で温まっていたいです。逆にそういう電車を待つような隙間時間に携帯電話をいじると、その方が効率的な時間の使い方なはずなのに、メールの返信も迅速になるのに機械をいじると焦燥感だけが募ってしまいます。私だけかもしれませんが。そして忙しい時ほど読みたくなると書いたばかりですが、忙しくない時も読みたくなるわけで、だからやはり読書量は増えていきます。平日は小説を読みます。会社へ行く時に読む本、会社から帰る時に読む本、入浴中に読む本と分けているため( 日に 3冊読むため )、読み終わるまでけっこうな時間を要します。読むスピードが極端に遅くないのですが。それぞれの本を日に大体 30〜 40ページ読む進める感じです。むしろそれが狙いというか、せっかくの本なのに 2〜 3日で読み終わったら勿体ない気がします。読んでいる時にしか考えられないテーマってあるから10日間くらいかけて読んだ方が考えている時間ものびます。それがとても楽しいしミステリーなら推理する時間も増えます。本は嘘つきかもしれないしイケメンかもしれないし、それを考える時間に充てるための充実した時間を長く楽しむためのルールというか習慣です。もちろんカバンの容量の関係で往復同じ本を読むことや、続きが気になってその本しか読まない日もあったりします。また、3冊同時に読み進めるため、3冊同時に読み終わることもあります。ツイッターで呟いたりすると、え、昨日読み終わったばかりで今日また別の本を読み終わったの?!となります。それもまた一興です。楽しい気分なのでそういう日はくず餅を食べます。そういえば NEO-GEO CDは引っ越しのタイミングで捨ててました。そして土日( 休日 )は出来るだけ実用書やエッセイを読みます。小説が 3冊読みかけでも気にせず別の本を手にとります。もちろん海堂尊さんの小説を読んでいる場合は土日もぶっ続けで読んでしまう可能性が高いですが、普段は別の本を読みます。益田ミリさんの本が最近多いですかね。あとは Ciscoの NW系の本とか。ちかちんに借りてる漫画も少々。とにかくこういう読書の習慣、つまり自分なりの読むタイミングで機会を失わず、読む時間を作り、ルールを作り、読むことで生活にゆとりを作る人って少なくないでしょう。小説でもエッセイでも漫画でも雑誌でも良いですね。読むと時間を費やしてしまうのに不思議と自由になれる、そんな気がします。気がするだけかもしれません。むしろ実は本を読んだ気になっているだけで内容を全く理解していないかもしれません。作者の意図なんてわかっていないかもしれません。物語も把握してないかもしれません。全てが「 気のせい 」 かもしれません。それが本を読むってことなんだと思います。だからみんなで本を読む習慣をね。あと本を読むための習慣もね。前のめりな。まずは道明寺の肴として。

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そして昨日やっと『 モンスター / 百田尚樹 』 を読み終えました。8日間くらいかかりました。その 8日間の間に『 桐島、部活やめるってよ 』など 3冊読み終わってますがこれは厚いので余計に時間がかかりました。簡単に説明するととてもとても醜い顔の女が整形で綺麗になっていく恋愛小説。と一言で書いてもどう説明しても、読むと全く違う感想をもつでしょうが。私の説明が下手なだけではなくて語ることの出来ない傑作ですと言いたいのです。どうしても食べたい新商品のチョコがあるのに今月のお小遣いを遣い切ってしまっていて毎日それを食べたいと思っているように明日から数日間は他の本は読まずにこの本の余韻に浸っているだけで過ごせそうなほど心に影響力のある作品で、すぐにでも読み返そうかとさえ思っています。私の読み返しルールとしては半年間は期間を空けるのですが明日からでもいいと思えるくらい心に杭が打たれました。この本を読んでも「 人は顔じゃない。容姿よりも性格が大事 」 と言える人はいないのではないでしょうか。いや、私はよく逃げるように「 付き合うなら顔も身体も相性も性格も価値観も大事だよね 」って言いますが、それだと理想が高いとか贅沢って言われますが、いやでもみんなそうなんじゃないの?性格さえ良ければ本当にいいの?いやいやだからその話は長くなるからとりあえずこの作品を読んで下さいよ。女性の視点で描かれた作品は数あれど、この本は正に 『 女性が主人公の本 』 と思えますから。そして主人公が女性なのに男性の考え方や心理がとても明確に書かれていてそのどれもが正鵠を射ていて素晴らしいから。男性が書いているせいでしょう。設定以外は全てがとても現実的であり主人公のシュールな言葉一つが深かったり軽かったりするのですが、その全てが上手い表現で感心しました。うわ、そんなことまで書くかって何度も思いました。女性が読んだらどんな感想・意見を抱くのでしょう。狂気であり復讐劇であり概ね悲劇なのにどこか喜劇であったりする不思議な作品のため読み手によって感想が分かれる気がします。和子のおかれた、おそらく誰一人として本当の意味で共感できない凄まじい境遇が可哀想ですし、その顔で生まれてしまった以上、この人生( 風俗と整形 )しかなかったと思います。良い意味で。とはいえ読んでいない方に「 なんだ、整形の話か 」 と短絡的に勘違いされてほしくないので言いますが、全ての人間の持っている心の醜い部分を、実際に( 全ての人を )醜いと感じることのできる人の視点から見た作品で和子なりの決断力に一喜一憂して楽しめるので女性も男性も是非読んで欲しいです。ただの小説ではないです。学べますし共感もできますし何より自分ってけっこう幸せなんだなって思えます。6月に映画化されます。実写です。読むならそれまでに。個人的には、崎村の存在が良かった。あと、目の整形手術の安さに驚きました。但し、和子は名医に巡り合えただけで、誰しもがうまくいくとは限らないので、この作品の危ないのはそういう影響力の強さでしょう。別の影響力もあります。色々な人の感想を聞いてみたい。女の本音を男の本音をどの程度図星だったのかを含めて色々な心に残ったセリフを思い出して。全く関係ないですが皮製品って苦手です。買った時の素っ気なさが。素っ気ないというか味気ないというか。使いこめば数年経てばいい感じの色になるってわかっているんですがいやいや買った時にいい色の経年変色しない製品の方がいいじゃないですかって思っちゃうわけですね。今夜は寒いですね。

小説ランキング更新しました。http://catcamera2.seesaa.net/
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2012年12月19日

タイニー・タイニー・ハッピー

やっと『 アリアドネの弾丸 / 海堂尊 』 を読み始めました。とその前に
今日読み終わった、以下の作品について書きたいと思います。

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『 タイニー・タイニー・ハッピー / 飛鳥井千砂 』 を読みました。

飛鳥井千砂さんの代表作ですね。登場人物は男女数人、舞台は大型ショ
ッピングセンター。でも短編ごとに主人公が異なり視点が変わることで楽し
める連作短編集。最近、こういうの増えましたよね。帯に 「 TBS 王様のブラ
ンチ大絶賛 」 と書かれていたので買ったのに、逆にその帯のせいで読むの
を躊躇していました。

台詞がわざとらしかったり、わかりやすくするために少し現実感がなかった
り、リアルさを求めたり、でもそんなこと現実にはないだろうって展開にな
って急にリアルさが消えたりと、リアルなのに物語になったりとおぼつかな
いのですが、あと書きっぷりが「 味 」 なのかどうか判断できませんがゆる
くしようとしてゆるくなりきれていないのですが、でもそれが良い方向にゆる
く効いていました。惜しいな、と読みながら感じる部分もありましたが、全て
ひっくるめて愛すべき作品でした。

至る所で、女性が書いた作品だなと感じさせてくれますが、特に男として
ジュンジュンには全く感情移入できず、ここが「 女性が書いた作品だなぁ 」
と一番感じます。カズと笑ちゃんが好きです(笑)

この作品の良いところは、登場人物が増えすぎないこと、主人公が必ずし
も正義であったり良い人であったりしないこと。他人にはわからない本人だ
けのイライラ、がテーマだったり、本人だけにしかわからない幸せがテーマ
だったり、でも最後には気持ち良くまとまっているので気持ちよく読める、
オシャレで可愛い恋愛小説ですね。タイトルの通り、小さな小さな幸せが
詰まっています。もう少し若い頃( 25歳くらい )に読みたかったな。

総じて考えさせられました。特に会話の部分は自分の普段の生活と照らし
合わせて反省することも多々ありました。読んで良かったです。オススメ
します。『 阪急電車 』 が好きな方は好きになるかと。あっちの方がもう少し
カッチリと書いてあって好きですが。
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2012年12月09日

まほろ駅前多田便利軒+番外地

久しぶりに新大久保駅へ行った。引っ越して 2ヶ月も経っていないのに
余所余所しく所在無い。あの店もこの店も初めて見る気がしてしまう。

さて、本の感想を。「 まほろ駅前多田便利軒 」 と、その続編の 「 まほろ
駅前番外地 」の 2冊です。

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まほろ駅前多田便利軒 / 三浦しをん

東京都の最南端に位置する架空の市・まほろ市を舞台に繰り広げられる、
便利屋・多田と行天の男二人によるハードボイルド・バディ・ストーリー。

不器用で真面目な、でも性格の全然違う二人。その周りに見え隠れするた
くさんの人達。ゆるい空気感のキャラクターがたくさん出てきますが、その
わりに、のほほんとは読めないです。ちょっと重い( でもさっくり読める )。
安直に説明するなら、みんな消したい過去や後悔をずっと引きずって生きて
いるんだけど、それでも今が笑えるならそれが一番だね、という作品です。

曽根田のばあちゃんの言葉が沁みますね。あと、男性を描くのがうまいです
ね。行天は少し突飛過ぎますが。

「 まほろ市 」って色々な小説に出てきますが、それはただ単に架空の街で
あり幻( まぼろし )を都市名にしたもので幻想郷というイメージですが本作の
「 まほろ市 」は他の作品とは違う、実在の町田市を舞台にしています。まほ
ろ市は神奈川へ突きだすような形と形容されていますし。

そのため、まほろを町田と置き換えて読むと、随所で町田を思い出します。
オダキュー、横浜線、町田仲見世商店街、小山田町、「 珈琲の殿堂 プリンス 」
から、 「 ホテル・ザ・エルシー 」 などが別の名前で登場します。他にも色々。

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まほろ駅前番外地 / 三浦しをん

前回のあの重いテーマが無いためか、さらにゆるく、楽に読める本でした。
前作を読んでいない方でも楽しめるような話が多いですが、やはり前作を
読んでから、読んでほしいですね。なぜなら、前作に登場したキャラクター
たちのショートストーリー集になっているから、だけでなく、前作は多田の
目線で全ての物語が進みますが、本作は主人公二人を色々な( 別の )
角度から見れるからです。

前作より面白いです。星がナイスですね!頭良くて努力する人ってやっぱり
清々しいです。そしてお茶目なのに冷酷な犯罪者ってのが更にクールです。

行天が更に突飛なキャラになっていました。奥田英朗の短編集に出てくる
あの Dr.伊良部一郎ほどではないですが、彼独特の間が良い感じですね。
きっと理知的過ぎないのが良いのでしょう。多田と二人で紡ぎ出す会話と
空気感がたまらないです。こういうの嫌いな方も多そうですが。

私の大好きな 『 或る夜の出来事 』 が出てきてうれしかったです。クラーク・
ゲーブル!!むしろ、この映画を観ていない方は、「 ジェリコの壁 」の意味
がわからないのでは?汗

まだまだ続きそうで楽しみですね。町田市民は面白さが倍増かと思いますの
で是非に。町田へ行ったことない方は読む前に足を運んでみて下さいね☆

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今日も大忙しな一日でした。Rice Riotのワンマンも、宮野さん( HERE )宅
での宅飲みも楽しかった。数年経っても思い出せる一日でしたね。追って
このブログに書きたいと思います。
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2012年11月17日

『 迷宮 / 清水義範 』

今日は法事で町田へ。法事は滞りなく終わったのですが、お寺で傘を
盗まれてました。この感覚を人に伝えるためにはどう表現すべきかと
考えてみたのですが、顔の見えない誰かを怨むというか恨むというか
憎むというか、的確に表現出来る言葉が見つかりませんでした。

でも夜は同人作家のさいピンと un-notの聖絵ちゃん、ほわいとねおん
のなりやんがウチに遊びに来てみんなでワイワイと楽しくて、今まで
傘を盗まれたことを忘れてました。それでいいんだよね人生って。あ、
お母んがさいピンを女の子とずっと思っていたらしく、男子と判明して
衝撃を受けてましたw

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『 迷宮 / 清水義範 』 を読みました。

本屋や書籍ではイチオシ扱いされています( 上の画像のように帯でも
絶賛してます )が、友人やネット上での評判は悪く、オススメしない等
かなりの率で酷評されている作品です。薦められると読んでみる僕です
が、薦められていないので敬遠していました。

記憶喪失の「 私 」 が、医者に治療と称して猟奇殺人について書かれた
様々な文章を読まされていく話。意図が曖昧な治療( 実験? )、記憶
喪失な私、フレンドリーな男、残忍な猟奇殺人について書かれた文章、
色々な要素が最後にどのように昇華されるのか、先を結末を予測しなが
ら読むせいかとても惹きつけられる作品です。魅了する文章が巧いです。

そして期待が膨らむのに、かなり期待外れな作品です。途中まではとても
面白いのですが、オチが不可解で残念です。インパクトに欠けるというか。
オススメされていなくて期待していなかったのに、読むと期待してしまう
という意味で面白い作品かもしれませんが、読み終わると、やはり読まな
くても良かったかも?とも思います。評価が難しい作品ですね。この感情
を共有したいので、私からはオススメとさせていただきます(笑)

さ、明日は午前撮影( The YAPPYS )、昼から LIVE( Merpeoples企画 )
で、夜も LIVE( wafflesのワンマン at O-WEST )予定です。週休三日に
早くなって欲しいですね。
posted by taca at 23:35| Comment(3) | TrackBack(0) | 読んだもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月05日

幻夜

『 幻夜 / 東野圭吾 』 を読みました。読み応えたっぷりでした。

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≪ 幻夜 ≫

東野圭吾の最高傑作『 白夜行 』 を読んだら、次に読むべき快作。東野圭吾
って日本一の作家なんだっけ?と疑う心が生じた時に読んで、あ、やっぱり
彼は最高だったと納得する、説得力の高い作品です。是非、読んで欲しいと
自信をもってオススメします。

『 白夜行 』 同様、実写ドラマ化されているらしいので、早くドラマを観たいと
思います。因みに、『 白夜行 』の雪穂は、ドラマ版が綾瀬はるか、映画版が
堀北真希。『 幻夜 』 の美冬は深田恭子です。深田恭子の悪女っぷりにメロ
メロになりたいと思います☆

以下、ちょっとネタバレするのでまだ読んでいない方は読まないで下さい。
ざっくり話すと新海美冬が悪女過ぎる、でもどこか同情してしまいます。

唐沢雪穂 = 新海美冬( ニセモノ )なのか推理させる構成になっています。
結局どうなの?!とずっと抱きながら読むことになるでしょう。もしそうなら
これは姉妹作ではなく続編、ですがそう位置づけられていません。

浜本夏美 = 新海美冬( ホンモノ )と最初思いました。夏美で、美冬だから
名前がもう間違いないんじゃ?!とすると、ホワイトナイト = R&Y か?!
たしかにどちらもは都内 3店舗 + 大阪 1店舗。でもそれだと夢が無い気
がしました。でも曽我が会った美冬の元職場の社長って。。。

「 風と共に去りぬ 」 や、美冬の 「 刑事はみんな犬みたいに鼻がきくけど、
中でも特別に鋭いやつがおる 」など、たくさんの伏線があります。読んだ方
と語り合いたいことがたくさんあります(笑)

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≪ 読みたい本。 ≫

買ったのに読んでいない本が山積みなので、少しずつ読み進めたいと思います。
もう本棚の半分が読んでいない本になりつつあります(汗)
posted by taca at 21:48| Comment(4) | TrackBack(0) | 読んだもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月13日

本の感想 × 3冊

今、100円で買った『 いちご同盟 / 三田誠広 』 を読んでいますが面白いです。
今日は 3冊 『 さらば雑司ヶ谷 』、『 蛇にピアス 』、『 プリズン・トリック 』 の感想
を書きたいと思います。三冊とも読むに値する作品でした。

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≪ タイに帰りたい ≫

『 さらば雑司ヶ谷 / 樋口毅宏 』

バイオレンス活劇という言い方が正解かわかりませんが、池袋ウエストゲート
パークをより暴力的にした感じ。ただ、それだけではなくもっとサブカルな知識
が詰まっているというか、作者の想像力を感じさせます。

我々の生活とは逸脱をしている話、ハチャメチャな作品ですが、リアルさを感じ
させてくれます。少し文章が読みにくいというか文章的に変な部分がありますが
面白く最後まで飽きずに読めます。主人公の素直さが好きかも。

決着のつけ方と、人を殺し過ぎるのがかなり残念ですが、オチも予想通りながら
上手くまとまっていて、だから「 さらば 」なんだと納得は出来ました。続編がある
ようなので、今から読むのを楽しみにしています。オススメします。

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≪ タイに帰りたい ≫

『 蛇にピアス / 金原ひとみ 』

芥川賞受賞作と思って読むと期待外れ。審査員には斬新さ、現代の若者のリアル
さを評価されたようですが、そこまで理解難いわけでも突飛なわけでもなく、斬新と
は感じなかった。若者が老後を想像出来ないのと同じ感覚でしょう。若者が審査し
ていたら、まず賞にノミネートすらされないだろうな、と思いながら読み進めました。
痛みを伴う文章だからこその( 主人公との )一体感があったのに、最後が近付く
につれ置いていかれた感じでした。とはいえ、個人的には楽しめました。

結末は予想通りで、事件が起きて誰々がこうなって主人公はこうなるだろうなと
思っていた通りに展開していきます。まぁ恋愛小説がハッピーエンドになるのが
わかっているのと同様、ミステリーではないため、これは減点ではないでしょう。
登場人物も少ないですからね。

稚拙であり言葉も選んでいるとは思えないところは、この作品の良さ、でしょう。
確信犯と思います。文章が上手いとかそういったことではなく、要は若者のリアル
について触れている作品だから、若者特有の書き方で正解、ということです。題材
を変えたら評価に値しない文章力でしたが、その時はまた別の書き方をするのでし
ょう。

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≪ タイに帰りたい ≫

『 プリズン・トリック / 遠藤武文 』

ある日、交通刑務所内で受刑者が殺害される。そして一人の受刑者が脱走して
いることがわかる。

冒頭から読み手を魅了する書きっぷりで一気にのめり込めます。特殊な環境
でのミステリーだからでしょうか、一文字一文字に集中して読んでしまいます。
刑務所の中でどうやって殺したのか、何故殺したのか、犯人は誰なのか( 最初
の章は犯人の視点で書かれているので、すぐ犯人はわかるのですが、それが
誰なのかがわからない )、色々な意味で謎が多いですが、その謎は謎解きを
含め大した謎ではなくて、それよりも人間の感情について抉られた作品だな、
と感じました。

中盤は中だるみしてしまいますが、結末も予想通りですが、それでも読んで
良かっと思える読み応えある作品です。オススメします。
posted by taca at 20:24| Comment(4) | TrackBack(0) | 読んだもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月17日

ジーン・ワルツ

今日はアホみたいに寒いですね。誰がアホみたいなのかはよくわか
りませんがアホみたいですね。寒いですね。

やっぱり、海堂尊は良い小説を書く。先天性の天才かどうかは誰も
知る由もないが、彼にしか書けない物語と知識で読者を楽しませて
くれる。

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『 ジーン・ワルツ / 海堂尊 』 を読んだ。以前から友人に、「 女性は
読んだ方がいい、成人女性なら必ず、妊娠したなら絶対、読むべき。
母親なら義務だ。男性も出来るだけ読むべきだ。タカはこういう作品
絶対に好きだから、読んだ時に必ず「 もっと早く読めば良かった 」 って
思うだろうから尚更早く読むことをオススメするよ。 」 と言われていた、
彼曰く問題作。そして読んで思った。もっと早く読めば良かった、と。

本当に大変な問題作だ。そう感じない人はきっと日本という国をまだ
あまり理解出来ていないんでしょう。そして、確かに彼の言及通り、
女性、特に妊娠した女性には読んで欲しい。妊娠中に出産前に読ん
で欲しいというよりも母になるための義務かと思う。妊娠したら読む
べき一冊と声高く言える。既に誰かの母親であるなら、明日にでも
買って読むべき価値があり、読んで知ることが無い人はいないと思う。

オススメです。内容や感想を詳しく書きたいが、今、私が言えること
はそれだけです。あ、菅野美穂主演で映画化されてますね、早く観た
いと考えてます。

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海堂尊は医療関係の話ばかり書くが、実際に医師でもあるのだから仕方
ないだろう。現在は、独立行政法人放射線医学総合研究所重粒子医科学
センター病院 Ai情報研究推進室室長とのこと。

むしろ、医師なのにこれだけの文章を書けるのが奇特であり秀逸でしょう。
posted by taca at 07:17| Comment(2) | TrackBack(0) | 読んだもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月13日

柔らかな頬

最近、書きたいけど書けないことが多くて、反町隆史の気分ですね。
言いたいことも言えない、こんな世の中じゃ〜・・・・ POISON!!

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『 柔らかな頬/桐野 夏生 』 を読み終えました。

言わずと知れた、直木賞受賞作です。有名な作品がたくさんの桐野さん
の作品の中で 『 OUT 』 、『 柔らかな頬 』 、『 東京島 』 を持っています。
ただ、3冊とも持っていますが、実は読むのは今回が初でした。買った、
でもまだ読んでいなかった。よくある話です(笑)

「 誰も私を救えない 」 という言葉が表わしている通りです。寂れた北海道
の村が嫌で実家から家出をした女は、東京で結婚して家庭をもつ。家出
から二十数年後の夏、訪れた北海道で 5歳の子供が行方不明になってし
まう....子供を失った女は?!行方不明になった子供は?!という話です。
兎に角、心理描写が凄い。心の動きがこれでもかってくらいに深く細かく、
そして何かを孕んでいる文章で表現されていて、共感は出来ない部分に
まで感情移入出来てしまう。傍観せずに触れることで、感慨に耽ることが
出来ます。とにかく暗いですが、イヤな暗さではないかな。

とても素晴らしい作品ですが、ミステリーにあるまじき構成になっていて
そこが革新的であるようで、個人的には納得出来ませんでした。ネタバレ
になるので細かく書きませんが、確かに読んでいる時は興奮するのです
が、そのシーンが終わる度に少なからず落胆してしまいます。

読み終わってから知ったのですが ドラマ化されているんですね。キャスト
が天海祐希とか三浦友和って、全く登場人物と雰囲気が違う気がしますが、
とりあえず近いうちに観たいと思いました。

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2012年になったと思ったら、もう 1月になって、もう 2月になりました。
もうすぐ 3月。そして 4月。32歳の足音がひたひたと近付いてきましたが
まだまだ一つ二つと山がありそうですね。とりあえず 3月は東日本大震災
から 1年ということで世論がまた騒ぎ出しそうですね。
posted by taca at 21:04| Comment(6) | TrackBack(0) | 読んだもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月09日

エドガー・アラン・ポー

歌手や俳優の真似をすることを 「 声色」 と言い、人間以外の動物、犬や
セミなどの真似をする芸を 「 物まね 」 と呼びます。

古川緑波が当時 「 声色 」 と呼ばれていたセリフやニュアンスの真似芸を、
声質まで似せることで 「 声帯模写 」 と呼ばれる新しい芸風を生み出した。
たしかに、現在のお笑いを見ていても、声帯模写が占める割合は大きい。

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≪ 夜景 ≫

え?江戸川乱歩でしょ?と言われ、失笑すら忘れた出来事があった。しかも
先々月のことだ。

ジョン・レノンを知らない人に会ったことはあるが、彼の知名度は音楽好きが
思っているほど高くはない。彼の歌を聴いても知らない、ってわけではない
から驚くほどのことではない。

ただ、その某女子大生は、エドガー・アラン・ポーを知らなくてさすがに驚いた。
どうなんだろう。常識かどうかわかりかねるが、私の中では、例えるなら徳川
家康やキリストを知らないレベルじゃないかな。エドガー・ポーを知らないって。
でも乱歩は知っているとか。ビートルズを知らないでずうとるびを知っている
ようなものでしょうか。

もちろん常識という言葉は人それぞれ違うから、単に私が推理小説好きだか
らかもしれない。が、やはり知っていて欲しい名前だろう。一言で説明すると
彼は世界初とされる推理小説 「 モルグ街の殺人 」 を執筆したことで有名です。
超有名と言って過言ではないでしょう。

怪奇的な序章
天才的な探偵
平凡な語り手
密室殺人( 不可能犯罪 )
愚鈍な警察
推理に必要なデータの( 読者への )開示
終盤での推理披露
意外な犯人

などなど、この作品で推理小説というジャンルの原型を作り上げてしまった
のですから。この作品に登場する素人探偵 C・オーギュスト・デュパンをモデル
に誕生した探偵を皆さんはご存知でしょう。アーサー・コナン・ドイルが生み
出した、名探偵シャーロック・ホームズと助手のワトソンだ。

『 シャーロック・ホーム 』 シリーズだけではない。モーリス・ルブランの 『 アル
セーヌ・ルパン 』シリーズや日本では、江戸川乱歩の いわゆる 『 明智小五郎 』
シリーズと、その後に書かれた『 少年探偵団 』シリーズなどは天才的な作品群
であり、そのどれもが、エドガー・ポーが存在していなかったら、存在していなか
ったかもしれない。彼の作品が後に与えた影響は計り知れないのです。もしも
知らない方がいましたら、この機会に覚えておいてくださいね。あと乱歩も。

乱歩の生み出した、明智小五郎と怪人二十面相は、その後の日本の推理小説
に新風を巻き起こしたと言わざるを得ないでしょう・・・・っと、長くなるので今日は
ここまで。

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≪ 名張名物 乱歩パイ ≫

エドガー・ポーの凋落後も語り継がれているからこそ、 2012年という時を生き
てる我々が知っている、それって本当に凄いことだなぁと、小学生のような感想
で不束ですが、思ってしまうのです。
posted by taca at 21:46| Comment(4) | TrackBack(0) | 読んだもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月04日

モダンタイムス

一つ前の日記の反響が大きくて、ちょっと嬉しいです☆

さて、節分が終わりましたね。季節を分けるから、節分。つまり節分の
次の日は立春です。今日から、なんと、春なんですよ!寒すぎますよ!

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≪ 半年後は・・・ ≫

毎年 1月に新宿伊勢丹で開催されている、「 サロン・ドュ・ショコラ 」 という
催しがあり、今年も開催されていたのですが・・・最終日が終わってしまうと、
やっぱり行っておけば良かったな、と後悔。後悔は先に立たないものです。

さて、小説の話。『 モダンタイムス / 伊坂幸太郎 』 を読み終わりました。

『 魔王 』 の続編。続編とはいえ物語の舞台は 『 魔王 』 の 五十年後の世界
であり、一部の登場人物が重なっているだけで、この作品から読み始めても
問題なく読めます。どんな作品、と聞かれると難しい作品です。色々な要素
を含んでいるため、どの切り口で説明するかによって違った印象を与えてし
まいます。

妻に浮気を疑われて、主人公が拷問されているシーンから話が始まります。
もうそれだけで話の本筋とは違う印象を与えてしまいます( 本当に拷問シー
ンから始まりますが )。逆に、誤解の無いように上手く説明してしまうと作品
の機微に触れてしまい、所謂ネタバレになってしまいます。

簡単に伝えるとするなら、「 検索 」、「 監視・観察 」、「 システム 」、がキーに
なっている、国家権力に向き合うというか、厭世的な作品です。それなのに、
グイグイと惹きつけるパワーがあります。現代の人がもっと気付かないといけ
ない問題が、楽しく読める作品に昇華されています。普段は小説を読まない方、
人生を考えながら生きている人に、読んで欲しい作品かと思います。

登場人物に 「 井坂好太郎 」 という作家が出てきます。何故、自分と同名の
キャラクターを登場させたのか?と思いましたが、納得です。それも読めば
わかります。

個人的な感想としては、前半は面白く、後半は前半の続編でした。そんな
印象です。前半で謎がたくさん渦巻いて、でもなんとなくの方向性は見え
ていて、それがキャラクターの魅力で盛り上がっていくのですが、後半は
その話をただ踏襲して解決させるだけでした。つまり、後半にいけばいく
ほど、予想通りで平凡な展開になっていきます。伊坂幸太郎さんの作品は、
いつも「 いまひとつ 」 なんですよね。オチがいまひとつ。

オススメ度でいえば、95点くらいあげたい作品です。たくさんの人に読んで
欲しいと思える作品でした。個人的な順位としては 20位くらいでしょうか。

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≪ 半年後は秋 ≫

もう 2月。プロ野球の各球団ともキャンプでチーム力を上げていますね。
キャンプが終わると、オープン戦、開幕戦、セパ交流戦、優勝争い、セパ
優勝決定戦、クライマックスS、日本シリーズ、ドラフト、と流れるように
過ぎていきます。そして気付くと、やはり11月なんです。紅葉を見ながら、
僕は今の僕をどう思うのでしょうか。
posted by taca at 02:31| Comment(3) | TrackBack(0) | 読んだもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月06日

白夜行

箱根駅伝を知らない方はいないでしょう。興味が無くても、それが箱根の中
だけを走る駅伝だと思い込んでいる人もいないでしょう。ある程度、触りだけ
でも知っておくことがある時、恥を掻かずに済むかもしれません。役に立つ、
かもしれません。何事も。

『 白夜行 / 東野圭吾 』 について長々と、でもネタバレはしないよう注意して
書こうと思います。ご存じの方も、名前すら知らない方も、知識として読んで
みて下さい。損は無いと思います。そして( この日記を )読んで興味を持った
ら是非、原作を読んで下さい。読んで欲しいのです。

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■ 作品概要

『 白夜行 』 は、1997年〜1999年連載、1999年発売の東野圭吾のミステリー
小説。読めば誰もが認める傑作で、彼の記念碑的名作です。2005年に舞台化
され、2006年に TBSでドラマ化、2009年に韓国で映画化され、2011年に日本
でも映画化されています。 『 幻夜 』 という東野圭吾の小説があり、『 白夜行 』
の続編と噂されています。

■ 作品内容 ( 小説 )

1973年〜1992年までの 19年間に渡る主人公二人( 被害者の息子と、加害者
の娘 )の壮絶な凶行を壮大に描いた話です。小さい事件一つ一つに裏があり、
陰があり、不気味な二人の姿があります。そして普通の小説との決定的な違い
は主人公二人の心理描写が殆ど無い点でしょう。

心理描写が無いため、二人を取り巻く人々の心理描写で話は進みます。そのた
め主人公二人の行動の意味や二人の心理や性格、計画の意味などは、読み手の
感じ方次第で変わります。集中して読むといくつかの発見があり、それを心に
留めておくと、後でチラリと顔を覗かせます。こういった難しい伏線の張り方
が 彼の真骨頂でしょう。集中すればするほど描き方の絶妙さが伝わってきます。

本当にこの小説は読む価値があります。こんなに面白い作品は滅多にないです。

■ ドラマ 『 白夜行 』

当時( 5年ほど前 )、ちょうどドラマ化されて名前を知って いたという理由で
何気なく読んだのが、私と 『 白夜行 』 との出会いでした。私と東野圭吾作品
作品との出会い。読み始めてすぐに嵌り陥り、そこから彼の作品への没頭が
始まりました。未だに大好きな作品です。

発売から 12年も経った今年の春に映画化されました。堀北真希が主演なので
早く観たい!と思っていたのですが、たくさんの東野圭吾ファンの方から
「 まずドラマを観て欲しい 」 と言われ、じゃあドラマから・・・と、ドラマを
観始めました。最初は全く期待していなかったです。正直、こんなに凄い
ドラマとは思っていなかった。

まず圧倒されるのが地上波で放送されていたのかと疑うほどの迫力と世界観。
とにかく作り込みが素晴らしく、小細工やセット、駅や建物など何から何まで
世界観と合致していて周到でした。一部、やっつけ感はありましたがそこは
ドラマのクオリティと目を瞑りましょう。

主演の山田孝之が適役で、他の出演者もみんな演技が上手くて、即、のめり
込めます。綾瀬はるかと武田鉄矢は別の人を配役して欲しかったと思ってい
たのですが、すぐに慣れました。二人とも、とてもいい演技をしています。

■ 作品内容 ( ドラマ )

これぞドラマ化、といったファンを裏切らない最高の出来となっています。

原作では殆ど描かれていない主人公二人( 亮司と雪穂 )の心情や出来事を絶妙
に映像化していて、原作を読んでいる方には驚天動地な内容となっています。

普通は原作通りに作るべきドラマをこのような趣向で、大幅に手を加えて描くな
んて・・・それでも 2人の心理的部分がとてもよく表現されていて更に驚いてしまう。
原作の二人もこのドラマのように、こんなやり取りをしていたのかな?笑ったり
泣いたり、色々なことを乗り越えて成長したのかなぁ・・・と想像するだけで面白い
です( でも全く別の作品になっているので、原作の 2人が同じ心理だったかは
わかりません )。

第一話から最終話まで・・・毎回、鳥肌ものです。僕は TVドラマってあまり見ないの
ですが、続きを見るほどにこの作品を愛し過ぎてしまいました。結末は変わらない
とわかっていたのに。

ドラマ、本当にオススメしますので、原作を読むのを躊躇らう方は、まずはレンタ
ルビデオ屋で 『 白夜行1 』 を借りて、観てみて下さい。絶対に嵌ります。絶対に。
そして観終わったら原作も読んで欲しいです。そして、東野圭吾の他の作品も・・・。

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一昨日の日記( Rice Riot )で、小説の感想を 4冊分書いたのですが、色々な方が
共感して頂いたようで嬉しい限りです(笑)
posted by taca at 21:55| Comment(6) | TrackBack(0) | 読んだもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月10日

『 坊っちゃん 』

小説 『 坊っちゃん 』 を読み終えました。そして、映画 『 坊っちゃん 』 も観ました。

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≪ もちもちの木 ≫ メンマが美味しい★☆

仕事でグローバルボイスの案件を行っているから・・・というわけではないが、
外国人と話す機会が多い。英語は話せないためカタコトの日本語とカタコト
の英語で会話をして色々と教えてもらうが、やはり日本の政治はクソという
のは世界共通の見解のようだ。皆さんご存知のように、政治や経済が低迷
したり悪い方向へ行くことを海外の各国では 「 日本化する 」 とか 「 日本の
ようだ 」 と言います。知らない人はいないでしょう。

つまり日本はそういう・・・政治・経済が年々悪化している象徴であり、日本 は
ダメな国、という印象が定着してしまった。印象というか、まぁ真実ですが。

数年前から陰ではなく、堂々とそう呼ばれているにも関わらず、誰も怒らない。
政治家本人も。日本人も。全く改善されない政治。改善されない経済。呆れて
いるエコノミストも多く、私のように政治と関わりの無い人でも、一日本人として
恥ずかしく思っています。日々どうにかしたい気持ちを抱えて暮らしています。

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≪ 水滴 ≫

さて本題。まずは、小説 『 坊っちゃん 』 の感想から。

とりあえず来週、愛媛へ行く・・・その前に少しでも愛媛に触れようと考え、やはり
不朽の名作と呼び声の高い 『 坊っちゃん 』 を読むことに。先日の日記にも書き
ましたが表紙は AKB48の大島優子・・綺麗な中古文庫を探していたらボロボロの中、
一冊だけ綺麗なそれがあったので(笑)

知らない人はいないでしょう。簡潔に内容を話すと、主人公が東京から愛媛の
中学校へ赴任する話です。勧善懲悪( 最後に正義が勝つ話 )ではなく、物語も
当時は目新しいのでしょうが今ではそこまで突飛な話では無い。ただ単純な教師
ドラマでもない。特に際立つ特徴も無いが、これだけ・・・文章や会話が面白いの
ですから、当時、大ヒットしたのは当然でしょう。百年も前にこんな話が書けた
夏目漱石という人物は、本当の文豪であり 本当の小説家だと確信します。

ただ、マドンナがちょい役で、別に何もしない。ただの赤シャツの悪行の一つ・・・
のための登場人物であり、今現在蔓延っているマドンナのイメージはきっと下記
の映画や、その他の演劇やドラマの印象なのでしょう。原作では全く良い印象を
受けません。

続いて、映画 『 坊っちゃん 』 の感想を。

1977年の作品。中村雅俊も地井武男も松坂慶子も 33年前の姿。松坂慶子
も綺麗ですが、とにかく、地井武男がカッコイイ。地井さんって、私の中の
イメージでは昔、「 サムライスピリッツ 」 というゲームの CMで柳生十兵衛
のキャラコスをしていたイメージが強くて、次いでテレ朝の 「 ちい散歩 」の
イメージでしたが・・そのどちらでもない豪快なイメージでカッコイイです。

小説の中では、愛媛の方便( 伊予弁 )が多出するが、小説での方言は普通
に方言と思って 読んでいたが・・・ 映画のように実際の人物が口にするのを聞
くと、面白い。何度も何人も語尾が「 〜ぞなもし 」 で、その度に笑顔にな
ってしまう。来週、愛媛県で実際に話しているのを聞けないかなぁ〜と期待
しています(笑)

内容も原作を凌駕している。脚色されている一つ一つの場面も台詞も良い。
原作と違う場面も多いが、何よりマドンナを器量がよく強く賢いイメージに
仕上げている。原作を読んだ方が観ると、違う話なのではと思っても不思議
ではない、とてもよく出来た映画だと思う。観たことが無い方は是非とも・・・
観て欲しいです。

以上。にんにん。
posted by taca at 23:39| Comment(4) | TrackBack(0) | 読んだもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月04日

ホトトギス

今夜はナナイロマンの LIVEを観てきました。明日は Soupnoteと wacciです。
楽しみが二倍二倍ですね。最近、ノーストレス過ぎて体が軽いです(笑)

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≪ ナナイロマン ≫ *2011年 8月 4日

まずは最近読んだ本、二冊の感想から・・・。

『 スウィングガールズ / 矢口史靖 』

映画 『 SWING GIRLS 』 の原作本。監督・矢口史靖初の書きおろし青春小説。
映画を観た方は周知の通りの、ビッグバンドジャズに魅せられた田舎の高校生
がスウィングガールズ&ボーイとなって青春を見つめなおす・・・というコメディ。

漫画やドラマに出てくるような突飛な話でも出来事でもなく、本当にどこにでも
あるようなドタバタ、どこにでもいるような女子高生・・・でもそんな平凡な情景な
のに見ていてとても面白い。輝くものを見出せて、心躍らされる。オススメです。

『 密室殺人ゲーム王手飛車取り / 歌野晶午 』

こちらはよくある犯行予告や、殺人計画などをチャットで話合う・・・といった形式
に近い物語。チャットで出会った 5人がお互いの犯罪をお互い語り、むしろ語る
ためにゲーム感覚で犯罪を犯し、お互いを推理させ合う仲間達 5人の話。たくさ
んの事件と推理が出てきます。会話もなかなか秀逸・・・ですが、主人公に共感
出来ないのと、全体的なスピード感が残念。あと、ラストが 「 続く・・・ 」 といった
終わりになっているのですが、続編があるんでしょうかね。わかりかねますが、
これが本当にラストだとしたら非常に残念な作品と言わざるをえません。

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≪ ナナイロマン ≫ *2011年 8月 4日

来週末から四国旅行へ行くので、四国に関係する小説を読んでおこうと考えて
います。そもそも四国へ行くことに決めたのは、知らず知らず四国が頭に浮か
んだのは、 『 八日目の蝉 』に感化されたからでしょう。小豆島。今からとても
楽しみです。晴れて欲しいなぁ。いい写真を撮れなくても構わないけど、楽しい
旅行になるといいなぁ。

四国の作品といったら・・・ベタですが、『 二十四の瞳 』 が有名ですね。でも・・・
話が重そうなので却下。そのうち読みます。

差し当たり、『 坊ちゃん / 夏目漱石 』 を買ってきました。夏目漱石は東京出身で
すが帝国大学を卒業してイギリス留学をするまでの間に短期間ですが教師として
松山( 愛媛県 )にいた・・・頃の体験を書いた小説で・・・まぁ皆さんの方がご存知で
しょう。私は読んだことが無いのでその程度の知識しかありません。ということで、
明日から読みます。楽しみです。

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≪ 坊っちゃん。 ≫ *何故か表紙が大島優子・・・(笑)

夏目漱石に多大な影響を与えたといわれる正岡子規の作品も・・・と思ったが、
彼は俳人・歌人なので難しい。彼が小説家であれば松山出身であり、大変に
四国郷土に造詣が深い作品を残してくれていたことでしょう。

脱線しますが、松山に 「 坊ちゃんスタジアム 」 と 「 マドンナスタジアム 」 という
野球好きなら誰でも知っている野球場がありますが、これはもちろん夏目漱石
の小説 『 坊ちゃん 』 から命名されているわけです。ただ・・・野球好きにとっては、
松山で野球といえば、正岡子規なんですよね・・・・彼の野球好きは有名で、病気
になるまで捕手としてプレイしていたり、たくさんの、野球に関する句や歌を詠ん
でいます( 野球の普及に貢献したことが評価され、2002年に野球殿堂入りして
います )。

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≪ また本を買ってしまいました。。。 ≫

因みに本日の題名のホトトギスの異称が「 子規 」 であり、ホトトギスという題名
で正岡子規を連想してこの日記を読んでいた方はなかなか通なんじゃないかと
・・・・思います。さすがにいないと思いますが。
posted by taca at 23:03| Comment(4) | TrackBack(0) | 読んだもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月28日

小説

及川光博( 41歳 )と、檀れい( 39歳 )が結婚しましたね。衝撃というか・・・
ビックリしました。でも嬉しいですね。祝福したくなる二人です。恐らく、
壇れいが来週で 40歳になってしまうので結婚に踏み切ったのでしょう★☆

さて、話は変わりまして・・・

今週は 3冊の予定でしたが火曜日から 1冊増やして 4冊読むことにしました。
『 白銀ジャック / 東野圭吾 』 と 『 暗黒童話 / 乙一 』 の 2冊は昨日までに
読み終え、『 恋する組長 / 笹本 稜平 』 も今日読み終わりました。

『 密室殺人ゲーム王手飛車取り / 歌野晶午 』 が・・・ 他の 3冊に比べ厚いため、
並行して読み進めた結果、まだ読み終わっていません。なので前者 3冊の感想
を書きたいと思います。

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≪ SOKU-SEKI ≫

『 暗黒童話 / 乙一 』

題名から既に禍々しい。これまで読んだ彼の作品はもっとサクサクと読めたが、
本作は描写に力を入れているせいか、サクサクとは読めない。試しに他の作品
を少し読んでみたがやはり感じが違う。そして内容も。暗いというより痛い話
であり、特殊能力を扱った話であり、私の中での乙一さんのイメージ通りでは
あるが、少し違った作品群に入る気がする。成長なのか変化なのかわからない。
ただ他の作品との優劣の差は無い。面白さは折り紙付きだ。

オチは半分くらい読んで分かった。どっちかな?多分こっちかな、と思ってい
た方で合っていた。ただ、この話の本題は何だろう?と考えると、その・・・いわ
ゆる事件が全てではない。だからこそ読み終わった後に身震いする・・・終わり方
が斬新としか言いようがなく、気持ち悪い爽快感を得られる。

『 白銀ジャック / 東野圭吾 』

1頁目から既に秀逸だなぁと思う。2頁目で主人公とその立場が明確にされて
一気に感情移入される。秀一な文章だなぁといつも 1頁目から嵌れる。今回も
奇特な人柄のようで嬉しい。やはり主人公は感情移入するに足る能力を持って
いたり、突飛な発想をしたり、無心でない人物であって欲しい。それは読み手
のワガママかもしれないが。東野圭吾さんの作品にハズレなんて存在しないと
わかっているが、読み始めてすぐにハズレじゃないとわかると、安堵する。

内容は題名通り、白銀、つまりスキー場をジャックする話。ジャックはバス
ジャックのジャックであり、ウルトラマンジャック( 作品名は『 帰ってきた
ウルトラマン 』 )のジャックではない。

オチは・・・推理ではなく当て推量だが、すぐに分かった。犯人も。どちらかと
いうとそれまでの経緯というか物語を楽しむ話でしょう。あとスキー場という
これまでに例の少ない物語を楽しむのも忘れずに、ね。

『 恋する組長 / 笹本 稜平 』

想像以上に面白い作品だった。率直な感想で言えばそれだけだが、それ以外の
たくさんの要素が詰まった作品だった。扱っている題材はヤクザだが主人公は
探偵で、でも普通の探偵ではない。物語も短編 6つで構成されているのですが、
ある日、事務所のドアを開けると中で知り合いの暴力団の企業舎弟の男が首を
吊っている・・・話。暴力団組長に犬探しを頼まれる話。失踪した暴力団の若頭を
探す話。刑事の奥さんの浮気を調査する話。電話番の由子に縁談が持ちかけら
れる話。

会話はユーモアに富み、話もちょっと適当だったり無理矢理だったりするが、
実際、現実社会ってそうなのかもなぁ・・・と思えるし、なによりキャラクター
に秘められたパワーも強くて、とにかく読み終わった後、続きが・・・読みたい
・・・読みたい!と連呼したくなるほどです。IWGPが好きな方なら間違いなく嵌る
はずです。

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≪ CAMERA ≫

『 日本沈没 』、『 復活の日 』、などのベストセラーを世に生み出した
SF作家、小松左京さんが逝去しました。また一人、偉大な作家が。

ご冥福をお祈りします。
posted by taca at 22:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んだもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月22日

告白、火車、IWGP、阪急電車

先週の 7日間で読んだ小説 4冊の感想を書きたいと思います。『 火車 』が
とにかく厚くて時間がかかりましたが・・・こんなに本を読んだのは学生の頃
以来じゃないでしょうか。

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≪ 紫陽花1 ≫

『 池袋ウエストゲートパーク / 石田衣良 』

サンクスの天丼を食べているけど・・・あまり美味しくない。ってそんなこと
を書いてどうする。IWGPの感想。もう10年以上前に実写ドラマ化されて
いるので知っている方も多いこの作品。たくさんの方に勧められて読んで
みたら、思ったよりも呆気なく読み終わった。物語も淡泊。とはいえ想像
以上に面白く、熱い作品だった。石田衣良はデビュー作から凄かったんだ
と実感した。

主人公のブレの無さと、池袋という街を舞台にした・・・という観点と当時の
「 流行 」 や 「 若者 」という、目に見えないものを上手く扱っている作品
だった。

自分の誕生日の TV欄ってけっこう覚えているもので・・・ IWGPは、私の記念
すべき 20歳の誕生日に放映が開始された。つまりドラマの第一話が放映さ
れた日に私は大人になった。もちろん観ていない、でも、色々な意味で記憶
に残っている。記憶に残っていた作品を、やっと読めた。とても満足した。

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『 阪急電車 / 有川浩 』

正直、ここまでの作品とは思っていなかった。今回の 4冊の中では一番軽い、
小粒でピリリ・・・程度の短編集なのかな、と勝手に思っていたら・・・いやいや!
とんでもない作品だった。目から鱗の連続でした。

恋愛小説、と一言で言うと、読んでいない方に誤解を招くのですが、一つ一つ
の短編が束なったこの一冊の本の繊細さ・・・凄い。有川浩。みんなに勧められて
いた通り、一発でファンになりました。今年はあと 10冊は彼の作品を読みたい
と思います。人生の一冊になりました。私の中では恋愛小説ではなく、エンター
テイメント小説です。

よく友人などに「 そんなに本が好きなら図書館に行けば文学少女がたくさんいる
から友達になって彼女になって結婚すればいいじゃん! 」と言いますが、まず
そんな展開にならないでしょうし、私がよく利用する日比谷図書館は今年の秋の
リニューアル開館のため利用出来ない状態で・・・・と思っていたけど、コレを読む
と、やっぱり図書館へ行かなきゃ、という気になってくるから不思議。

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≪ 紫陽花2 ≫

『 告白 / 湊 かなえ 』

2010年に映画化されている、皆さんご存じの作品ですね。大人気なのでしょう、
再版の頻度が物語っております。内容も展開も平平凡凡なものでした。小説とし
て頻繁に取り上げられる内容であり、想像していたほど・・・ 『 むかし僕が死んだ家 』
のような不気味なミステリーではありませんでした。『 チーム・バチスタの栄光 』
のような濃いキャラクターも出てきませんし、『 重力ピエロ 』 のような軽妙な
会話も出てきませんし、『 白夜行 』 のような茫洋さも無いです。

でも、面白い。素晴らしいのです。最初、文章が稚拙な気がしたのですが、それは
一般市民を会話の主としているせいで、その視点の変化による感情の描き方が・・・
とても上手い。最初の 10Pを読んだ時点でどうなるんだろう・・・と思って頁を捲る
手に力が入り・・・つまり魅了されたのでしょう。何でもない平日の夜が、様変わりしま
した。内容が・・・ネタバレしないように書くとすれば、いわゆるワイドショー等で
取り上げられる身近な問題の正鵠を射ているのです。気付けば朝になっていました。

1頁読むごとにその頁を読み返すため読むのが遅い私は 4時間で読み終わらず、
会社へ行く山手線の車内でも集中して目を動かしましたが読み切れず、仕事中、
ずっと・・・ラストを思い描き、そして想像通りではあったけど、その書き方が凄い・・・
圧巻の活字で締め括られていました。圧巻です。

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『 火車 / 宮部みゆき 』

色々な意味で重い一冊。読み終わった時、おそらく100人が100人同じことを
思ったことでしょう。あの終わり方で良かったのか、良くなかったのかは・・・・・
その刹那の後、各々思うのでしょう。私は後者でしょうか。気になることがま
だまだたくさんありましたし。ネタバレするので書きませんが・・・私は読み終わ
った後、スッキリしたかったのです。真夏に帰宅して部屋のドアを開けたらこ
んもりした熱気が吐き出され、たまらずクーラーのスイッチを入れてシャワー
を浴びて、シャワー室から出てきた時の・・・爽快感を味わいたかったのです。

もちろん、内容はドロドロなので爽快という言葉は到底難しいのですが・・・それ
でも、スッキリしたかったのです。もの凄い話でした。私がこれまで読んだ本
の中で、『 白夜行 』 や『 ジウ 』 三部作に次ぐ長編でしょうか。読むのに時間
がかかった分だけ感情移入というか・・・ストーリーに引き込まれました。

大人になるとたくさんのことに目を瞑る必要があります。深い沼も浅い川もその
一つ一つに顔を突っ込み、口を挟み、意見を述べたり、わかったような事を言う
ことなんて出来ません。そういったことをまた認識させられました・・・。

あと半分で読み終わる・・・と思っていた木曜日に、読み始めて 2日目に、ドラマ化
が決定!と NEWSで聞いてビックリ。いきなりTVから「 宮部みゆきの傑作がドラ
マ化!主演は佐々木希・・・ 」って聞こえてきてどれだけタイミングいいんだ。とは
いえ楽しみです。ネタバレになるから言えませんが、佐々木希・・・って・・・。

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≪ 室外機 ≫

今週は既に 2冊読み終え、今読んでいる小説も明日には読み終わります。
その感想はまた、明日にでも♪
posted by taca at 00:22| Comment(2) | TrackBack(0) | 読んだもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月11日

小説とキャッチボール

韓国のアイドルグループが日本デビューする時って、必ず、さも韓国で一番
人気があるように書いて大袈裟に宣伝しますね。某広告代理店の陰謀ですが
若い子はそれを鵜呑みにします・・・まぁビジネスですからね。ネットに流れる
情報を鵜呑みにするのは、若者の特権でしょうか。それで若者でいられるなら
僕も軽はずみに K-POPを聴きたいと思います!笑

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≪ 浅草雷門 『 三定 』 ≫

昨日と一昨日、つまり土日はのんびり出来ました。土曜は夜に箪笥ボーイ
のワンマンライブがあり、日曜は浅草と上野へ。

浅草は、母と姉とお墓参りに行ったり・・・ついでにほおずき市を見てきたり。
浅草雷門 『 三定 』 で天麩羅を食べたり。12時には上野へ移動して・・・まず
丸井を見てから、油そばを食べようと思ったら並んでいたので止め、アメ横
を通って御徒町まで歩いてから、上野公園まで戻って、2時間ほどキャッチ
ボールをしました。炎天下とはいえ日陰だったので涼しく・・・涼しいとはいえ
二時間も投げ続けたので汗がだらだらでした。気持ち良い汗でした。

あ、crocsを遂に買いました。下の写真のように紺を。買った時履いていた
ので靴下履いたまま履きましたが、素足で履くと超快適です。デザインも
いくつかあるけどコレが一番可愛くて気に行ってます。

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≪ キャッチボール ≫

あとは最近読んだ本の感想。3冊分。

「 林真紅郎と五つの謎 / 乾 くるみ 」は、サクッと読める推理小説でした。
本格ミステリーにはほど遠いのですが、むしろどの事件も重大事件ではない
のですが・・・身近な謎、的な話の作り方が面白いです。主人公のキャラクター
性がもう少し強かったらもっとキャラを愛せたのかな、感情移入出来たかな、
と残念に思います。文章はとても読み易く、言葉の使い方もいいです。謎解き
も突拍子も無い部分は否めませんが、なかなかです。

「 インシテミル / 米澤穂信 」 は、作中の登場人物全員が殺し合う・・・いわゆる
デスゲーム。無理がある設定とわかりにくい表現が幾つかありましたが、オチ
まですんなりと読めます。ラストというかオチ。傑作!とまでは言いませんが
読むのに 3日間もかかってしまったせいか愛着が湧き、ちょっと好きな小説に
なりました。これはこれで楽しめるミステリー小説です。

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≪ 上野で買おうと思って買わなかった本 ≫

「 分身 / 東野圭吾 」 は、片想い、白夜行、幻夜、に比べたら普通ですが、
普通の文庫本に比べたらかなりの厚みのある・・・読み応えのある一冊です。
一度読み終わってから、すぐ反芻するために再度読み返しました。一週間
この作品のことで頭をいっぱいにしてました。

本当に東野圭吾さんの書く文章は素晴らしいですね。とても読みやすいため
活字が紙から浮き出て脳に直接刺激を与えてきます。そして設定も展開も、
アホみたいに面白い。スパイのように私の脳の奥深くまで侵入してきては
快楽のボタンを押していきます。傑作です。読みたい人は貸すので、是非
読んで下さい。

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≪ 最近買った本 ≫

僕、冬はセブンイレブンが好きなのですが、夏は FamilyMartが一番好きです。
商品の中では「 チョコ好きのためのチョコクロワッサン 」が美味しくてイイです。
ということで今日も 3個食べてしまいました。濃いチョコの甘さと一緒に飲む
牛乳のまろやかさがたまりません。えへへ。
posted by taca at 18:28| Comment(5) | TrackBack(0) | 読んだもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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